背中を合わせて【完】
*****

結局3日間は家でダラダラと過ごして、風邪も治りつつある未夜は3日目にして登校した。



「未夜!!おはよう。もう体調は大丈夫なの?」


「うん。熱は下がったし、家にいるのも退屈だからね。」



本当は学校に来るのさえ面倒だったけど、ひとりでいると零のことを考えてしまうから、学校に来た。


「昨日ね、放課後に荒川に話しかけられてさ。未夜はどうして学校にきてないんだって聞かれたの。」


「えっ?荒川に?」



零と圭は仲がいいんだから、もう未夜が零に告白してふられたことくらい耳に入ってるんだろうなと気づく。
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