背中を合わせて【完】
「だから言ってやったの!体調が悪いから休んでるけど、なにがあったのかは知ってるでしょ?って。」



未夜をふったなんてどういうこと!?という文句は零に言われることなく、零と仲のいい圭に矛先が向いたのだろう。


未夜は凛が心配してくれる嬉しさと、とばっちりを受けた圭にちょっと申し訳なく思った。



「そっか。あの荒川が話しかけてきたことにビックリだよ。」


「そうだよね!私も驚いたもん。ま、零くん絡みのことだったからだろうけどね。」



そんなことを話していたら、チャイムと同時に先生が教室に入ってきて授業開始を知らせた。
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