背中を合わせて【完】
昼休み。


未夜と凛はいつものように机をくっつけてご飯を食べていた。



「今日の放課後、屋上専用階段に来て。」


「えっ?」



突然目の前に来た圭は未夜に向かった一言だけ言って教室を出て行った。



「荒川が未夜を呼び出し?もしや放課後零くんも来るんじゃない?」


「零も!?....会いたくないなぁ。」



お祭りの夜、零に告白してからは零と会っていない。


どんな顔をして、どんな話をすればいいのかわからないから。



「私も一緒に行こうか?」



凛は心配そうに未夜の顔を覗いていた。
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