背中を合わせて【完】
料理のことをたくさん知ることによって、未夜の料理の腕も上がりレパートリーも増えるようになった。


両親はきっと未夜の陰ながらの努力を知らないだろうけど、料理は未夜の趣味になりつつある。


未夜にとって家事をやらされている感はなかった。


しばらくすると玄関の扉が閉まる音と共に1階から2階に向かって発せられる声。



「ただいまー。」



その声を聞いて未夜は1階へ降りた。


おかえりと言い返しながらキッチンに向かう。


帰ってきた父親に温めたご飯を並べてあげる。



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