背中を合わせて【完】
「放課後まで考えてみるよ。放課後になってもひとりで行くのが不安だったら、よろしくね!」


「もちろん!」



それから放課後までの授業と清掃の時間、圭の呼び出しに応じるかずっと考えていた。


圭は学校にいるにも関わらず、授業には姿を見せない。



(やっぱり零も一緒に来てるのかな...。でも零が来てるとしたら、なんのために?)



零がいるならば、零の話を伝えるために圭が未夜を呼び出したのであろう。


零がいないならば、零からの伝言を圭が預かっているか、圭自身からの話があるのだろう。


どちらにしても未夜に何か話があることは推測出来た。


わざわざ呼び出してもしたい話があるのならば、未夜はやっぱりひとりで行くべき。


そう考えた未夜はひとりでいることに決めた。
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