背中を合わせて【完】
「いつもの公園にって言ったら、いくら荒川の誘いでも私絡みだってばれちゃうよね?」



未夜の疑問。



放課後の屋上専用階段でこうやって3人で話すようになってから、計画は最終段階へ来た。



議題は『零が日本を発つ前にどうやって零を呼び出すか』。



未夜はみんなを巻き込まないようにとひとりで考えていたけど、やっぱり助けが必要だと言い出した凛が圭にも協力を要請した。



「じゃぁいっそ零くんの家に押し掛けるとかは?」



凛のせっかくの提案にも、圭と未夜は首を横に振った。



「インターホン鳴らして、私だってわかったらドア開けてくれなさそう。」
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