背中を合わせて【完】
圭曰く零は結構頑固らしいので、1度言ったことはなかなか曲げないらしく、こうやって悪戦苦闘していた。



「じゃぁ零が空港行くときに、俺の先輩が乗せてくって口実で車に乗せて、そのまま拉致る。そうすりゃ零をどこにでも連れて行けるだろ。」


「それ名案じゃん!」



圭の意見に凛は乗り気だが、未夜だけは微妙な心境だった。



「飛行機って乗り遅れたら大変じゃん。それにもしその計画をしても、誰もいない場所を見つけるのが難しくない?11月3日は文化の日で祝日だから、どこも人でいっぱいだよ。」



確かにと、2人が納得して振り出しに戻った。


考え込む3人で、その場に沈黙が走る。
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