背中を合わせて【完】
料理人と顔合わせする日を店長と決めて、その日はお店から出た。


両親も未夜の仕事を納得してくれ、一人暮らしもお金が貯まり次第してもいいとのこと。


今まで家の家事を何かとやってきたから、未夜の一人暮らしはちょっと反対されるかと覚悟していたけど、やってみたいことはやれるときにやっておきなさいと言ってくれた。


門限がないのもそうだけど、未夜の両親は結構自由にさせてくれる。


そのことに改めて感謝した。


両親にさえ言っていなかったけれど、毎朝ギターを弾いて歌ってうることを告白した。



「そうだったのか。プロを目指すのか?」



プロのミュージシャンになる夢をずっと追っていたお父さん。


何を言われるのかすごく緊張した未夜。
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