背中を合わせて【完】
*****

高校の卒業式。


みんなが涙をすすりながら、笑顔での別れとなった。


凛も絶対に泣かないからと言っていたのに、未夜にありがとうと言いながら涙を流すから、未夜ももらい泣きをしてしまった。


凛は憧れの専門学校に入学するとともに、学校に近い土地へと引っ越して寮に入る。


今までは学校で毎日のように会っていたけど、これからはきっとお互い忙しくなって、なかなか会えなくなると思う。


ましてや凛には祐紀もいるし、きっと未夜よりも祐紀と会う機会のが多いだろうから。


そんなことを考えていたら余計に涙があふれて、それでも凛はたまには遊ぼうねと言うから、嬉しくて余計に泣いてしまう。
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