背中を合わせて【完】
「その答えは、俺がいつもここにいたから。ずっと気づいてくれなかったけどねー。」
確かに女はずっと公園にいるのは1人だけだと思っていた。
人に歌を聞かせるつもりがなかったから誰もいないこの公園に来ていたのに。
知らないうちにずっと歌を聞かれていたことに恥ずかしさがこみ上げてきた。
同時にそれに気づけなかった悔しさも。
なんで声をかけずにいつも歌を聞かれていたのか、女には思いつく理由がなかった。
(もしかしてこの人、ストーカー?)
突然浮かんだ考えに、ギターケースを握る手により力がはいる。
立ち止まっている場合じゃないと思い立った女は、さっきより早い足取りで再び歩きだす。
「あっ!ちょっと待って。ごめんごめん。怒ったー?」
逃げるように去る女を見てちょっと焦る男。
確かに女はずっと公園にいるのは1人だけだと思っていた。
人に歌を聞かせるつもりがなかったから誰もいないこの公園に来ていたのに。
知らないうちにずっと歌を聞かれていたことに恥ずかしさがこみ上げてきた。
同時にそれに気づけなかった悔しさも。
なんで声をかけずにいつも歌を聞かれていたのか、女には思いつく理由がなかった。
(もしかしてこの人、ストーカー?)
突然浮かんだ考えに、ギターケースを握る手により力がはいる。
立ち止まっている場合じゃないと思い立った女は、さっきより早い足取りで再び歩きだす。
「あっ!ちょっと待って。ごめんごめん。怒ったー?」
逃げるように去る女を見てちょっと焦る男。