背中を合わせて【完】
「あぁ、今教室。さっき着いた。」


「おまえらどこにいんの?」


「んじゃそっち行くから、それまでにフライドチキンとコーヒー買ってこいよー。」



電話の相手と話しながら教室を出て行く圭。



「昨日昼飯おごっただろうがー。」



廊下に響く声を聞きながら、なんだったんだと思う未夜。


ガラガラッ


どこかの教室のドアが開く音がした。



「荒川っ!!今は授業中だぞ!何さぼってる!!」


「やっべ!」



< 78 / 459 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop