背中を合わせて【完】

零の生活

圭によって明らかにされた零という名の男。


その男にとって、1日の始まりとは24時間の中のいつのことを言うのか、本人にもよくわからなかった。


時刻は24時。


いつもより早くバイトを終えた零は疲れた足取りで自分の家に向かっていた。


アパートに着くと、1階から2階にあがるだけの階段さえもを辛く感じてしまうほどに。


家に入るなりベッド倒れ込むように寝てた。


ドンッと思っていた以上に大きな音がベッドから床に響いて、1階の住人に少しだけ申し訳なく思う。


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