背中を合わせて【完】
渋々身体を起こしてドアを開けると、そこにはアルコールのにおいを漂わせながらコンビニの袋を持った女達が立っていた。



「やっぱりいたじゃーん!!レイレイおはよー。」


「キャー!レイレイだぁ〜。相変わらずかっこいー!!」


耳がキンキンするような高い声で缶ビールを片手に持つ女と、零に抱きつく女。


零の睡眠は一瞬にして妨げらることになった。


少し青ざめる零の表情。



(さっき外で騒いでたのもこいつらか。)



「おっじゃま〜!」


零の顔色なんておかまいなしに勝手に部屋に上がり込む女2人。



(俺の睡眠時間はお預けかよ...。)


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