背中を合わせて【完】
「零こそ、仕事から帰ってきたばかりなんじゃない?押し掛けた側の人間が言える言葉じゃないけどさ、寝なきゃ身体もたないよ。」



香奈の言葉は一理あったが、この騒がしい中じゃ寝るにも寝れない。


それにベッドは那奈に占領されてるし、床で寝てたら間違いなくあずさと彩に踏まれるだろう。



「寝る前になんか飯食うわ。」


「やっぱりこんな中じゃ寝られないよね...。」



苦笑いする零と香奈。


そんな零達におかまいなしなあずさと彩は、相変わらず甲高い声で話しながら笑っていた。



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