背中を合わせて【完】
「なんか上着貸してくれない?」



派手な服はやっぱり露出が多くて、朝方外に出るには涼しそうだ。


零が貸したパーカーを着て、2人そろって家を出た。



「零とゆっくり話したのなんて、すごく久々な気がするね。」


「そうか?確かに言われてみれば、俺が働き始めてからはたまにしか会ってないかもな。」


「あずさと彩と那奈も、零を心配してたんだよ。だから様子見る為に家に行こうって話になったの。まぁ結局はこうやって迷惑かけちゃってるけどね。」


「あいつららしくていいんじゃないか。」



優しく笑う零。



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