背中を合わせて【完】
コンビニに着くといつもの店員が今日は早いんですねと言わんばかりに、いらっしゃいませーと声を張る。


目が合ってしまい、どうもと会釈をした。


香奈と相談しながら食べ物と飲み物をかごに入れていき、いつもの倍くらいの営業スマイルを向ける店員にレジを頼む。


きっと香奈を彼女と勘違いしての笑顔だろう。


そんな営業スマイルにも気にすることなくコンビニを出て家に帰ると、もうすでに4時半を示す時計の針。


一服していると零はふと気づく。



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