監禁少女
しばらくするとだんだんと暗闇にも目が慣れてきた。
手の自由がきかないと思っていたら、それは鎖で縛られているからだということに気がついた。
それどころか体に力が入らない。
「ーーんっ!?」
何かに体を触られた気がした。
「起きたみたいだな。」
私が体をばたつかせていると、鎖は外され呆気なく何かに抱えられてしまった。
「んんっ?ふっ!?んーっっ!!!」
声をあげようとするが、ただ息が漏れるだけで声にならない。
ガチャ
すると視界は真っ白になり、一瞬何も見えなくなった。
目の前に現れたのは一面真っ白の殺風景な部屋だった。
真ん中にベッドが置かれているだけで、あとは何もない。
顔を上げると知らない男が私を抱えていた。
白く透き通るような肌の色。
鋭く、睨むような瞳。
天然なのか髪の毛は無造作にはねていた。
「かっこいい!」とまで思ってしまった。