スター★ダブル【完】
コンコン



「失礼します」



そう言って悠斗はドアを開いた。



キキキィィィー


鈍い音とともにドアが開く。



ドアの向こうにいた、王様が笑顔でこちらを見ていた。



「君たち旅の方が、何の用かな?」



優しい声で王様が言った。



「この村は魔女に支配されているのでしょう?僕達は魔女を倒したいんです。だから魔女がどこにいるか、なんでこんな事をしているのか、教えてください」



悠斗が言った。



「そうか…。この村を助けてくれるというならば教えよう。魔女は若い子達を捕まえて、城で働かせていたりしているらしい。だから君達にはそこへ行って助けて欲しいんだよ」



そう言うと悲しそうな表情をした。



でも、待って?



「この村には剣を持つ人も、若い魔術師も居ないのですか?」



普通いないのかな?



「魔術師は特別な人間しかなれないのじゃよ。あなたは魔術師かい?」



< 34 / 63 >

この作品をシェア

pagetop