夢みて何が悪い!






え……



え……





『え…今…なんて』



『ばっ、二回は言わねー…』


『嘘だ……さっき遮ったもん』



『……俺から言いたかったんだよ!わるい?』


ふいっと背けた顔。

ちらっと見えたその表情をみてわかった。



勘違いしてたのは私だ。



だって、
今すごく困ったかおしてた。


きっと、


照れた時、こんな表情をするんだ。


早とちりして
困らしたのは私じゃない。


『嬉しい……』


『っ…だからやめれその顔。誘ってるにしか見えないから』


『そっ、そんなんじゃ!』


慌てて手をふる私。


ガシッと捕まれる。



あれ、


さっきと流れが…似て…



『キス…したい…?』



グイッと引き寄せられて
どアップの蓮斗の顔。



キュンッ―…


なんて鼓動が早くなって
熱くなる体。


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