夢みて何が悪い!


『名前は知らないけど学年は一個上ね、三年生だったよ』


『なんでわかったの?』


『制服、校章が、青色だったし』


あ、なるほど。

って年上なのにタメ語だったよ、
美紗なんて思いっきり
上からだったよね。


『まぁ、頑張りなよ。好きになんないよーにね?』


うぅ…
それが私も自分で怖いよー…

嫌だなー…こんな惚れっぽいの


好きなんて言われると
フラフラー…なんて
私って詐欺に引っ掛かるタイプだよね。


段々近づいてくる
時間にため息が漏れる私

よし、すぐ会ってすぐ帰ろう。
きっと駅までだよね。

それに家反対方向かもしんないしね。


『柚乃ーもう待ってるよ?あの人』


『うそ、ほんとだ…』


教室から見える校門に
もたれるように立ってる

『あ、話しかけられてる』


確かに女の人に囲まれてる。

まさか、モテるのかなあの人
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