夢みて何が悪い!
『なぁんでよー!』
『ちょっ…なに?大丈夫あんた』
『美沙~…』
『はぁ…また?』
はぁ…
今回はきっと理想通りの人だと
思ったのにな
一週間前、
私は隣のクラスの沢尻君
という人に告白された。
今度こそ
漫画みたいな恋愛が
私を待っている!
って思った私は
もちろんオッケーをした。
だけど…
今!その私の目の前で!
そいつが女と手を繋いで
登校してる!!
『また遊ばれた…』
『ざぁんねん。柚乃(ゆの)は相変わらず夢見すぎなのよ』
『だってー…』
夢見すぎって…
夢みてもいいじゃん…
『はぁ…ほら行くよ!』
『え?どこに?』
私の手をぐいっと引っ張り
階段をおりはじめる美沙
わけが分からない私は
強引な美沙に問いかける。
『決まってんでしょ!あいつのとこよ』