夢みて何が悪い!
『私、告白されたらきっと漫画みたいに好きになって、運命の人と幸せになんて思っちゃうから』
『へー結構非現実タイプ』
う、ズバッと言われると
さすがに傷つくなぁ…
『だから、好きになったことないかも』
『ん、柚乃がまず相手のこと知らないんじゃないか?理想と現実だな』
『わかってるんだけど…ね』
わかってても
なぜか、告白されたりすると
漫画みたいになんて思っちゃうからなぁ。
『…じゃあさ、今俺に付き合ってとか言われたらどうする?ちょっと答え変わると思うぞ』
え、んー…
そーかもしれない。
『もっと、知りたい………かも 』
ぼそっと呟いた言葉。
それに反応したのは蓮斗で
『し、知りたいんだ』
『へ?あ、うんなんでかな、』
『さぁなー…まぁ知りたいなら、これから知ればいいじゃん』
な?
なんてこっち見て
少し照れてる蓮斗。
なに!?
なんか胸がキュッて締まった感じ。
痛い痛い。
でも、嫌な痛さじゃないかな。