夢みて何が悪い!
『蓮斗……私漫画みたいにならない恋する。 ちゃんと知ってから恋したい』
そーだよ!
もうまやかしの恋なんてしない。
今本能で思った知りたいって気持ち
それだよね。
ちゃんと知って、好きってこと
知るのよ私。
『なにそれ』
『え?』
ガッツポーズして気合いを入れてた私。
パッと蓮斗を見ると少し耳が赤い。
熱?
『俺と、恋したいの?』
『……ふぇ…?私、言った?』
蓮斗と恋したいなんて…言ったかな。
あ、
知りたいって言った。
そんでもって知ってから恋する
とも言った。
やだ、
そんなのあきらかに
私は蓮斗を知ってから好きになります
って言ってんのと一緒じゃん!
ぅわ……
こんなの初めてだったから
どーしよ…恥ずかしくなってきた。
沈黙になる数秒の時間がものすごく
長く感じた。
『あ!電車!い、行こう学校! 』
耐え切れなかった私は
丁度来てくれた電車を指差して
電車に乗った。
蓮斗は立ち上がって返事をするも
また沈黙のままで
心の中では
早く着いてー!
と叫んでた私。