夢みて何が悪い!


『ママ。明日は絶対起こしてね』



晩御飯、食卓でご飯を食べてるママに
何回も念を押してた私。


流石に不思議に思ったママは


『なぁに?明日なんか朝からあるの?』


なんて聞いてきたけど
頷いてスルーしてた。

だって、恥ずかしいじゃん。



それにママうるさいしね。
好きな人いたら、誰?誰?って。


しまいには
連れてきなさい!ママ見たいわ!
なんて、付き合ってもないのに
無理でしょ。


だからママには内緒。



私は明日絶対起こしとね!と
一言言っていつもより早い眠りについた。


そのかいもあってか、
なんとか寝坊せずに起きれた私。


いつもより念入りに整えて軽く軽く
メイクして、いつもより早く家を出た。



駅のベンチに腰かけて
そういえば昨日も座って
蓮斗と話したんだよね。

なんて考えてた。





『なぁに考えてんの?』


頭上から聞こえる声に体が反応して
思わず立ち上がってしまった私。



『お、おはよう!』


ぅわ……
声裏返っちゃった。





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