夢みて何が悪い!
『ほら、なんか話しなさい』
後ろから背中をツンツンやられながら
固まってしまう私。
だって、怖いんだもーん。
『柚乃?』
固まる私に名前を呼ぶ蓮斗。
『あ、あ、こんにちは、さよなら。』
って、なに言ってんの私!
『え?あぁうん』
キョトンとする蓮斗、
当たり前だよね私だって、
わかってないんだから。
『ねー蓮斗。もういいじゃん。遊びいこよー』
女の人の中の一人が
蓮斗の袖を引っ張りながら
甘えた声でチラチラ私の方を見ながら
誘ってる。
『このぶりっこが…』
ボソッと聞こえた美紗の声。
美紗も美紗で怖いよー…。
蓮斗は笑顔で断ってるけど
内心うざったいんだろーなぁなんて思う。
『ごめんね、今日はちょっと』
『えー』
困ってる…よね。
毎日なのかなぁこんなこと。
『いいじゃん。ね?』
『んー…ごめん』