夢みて何が悪い!
『ちょっとだけでもさぁ』
しつこいね、この人達。
蓮斗がなんか可哀想に思えてきたよ。
こ、これは助けたほうがいいかな。
『あ、蓮斗!先生が呼んでた…よ?』
あぁ、なんて嘘を。
もっとマシな嘘をつけばよかったかな。
『あ、まぢ?どこで?』
『あ、っとー…』
『こっちです!』
後ろからすかさず助け船を
出してくれた美紗、
助かった。
蓮斗は女の人達に
そういうことだからと言って
その場を去った。
チラッと見たら
やっぱり睨まれた私。
慌てて
先に行く蓮斗と美紗の後を追う。