夢みて何が悪い!



校内に入った私達は
女の人達が帰ってくのを確認して
一段落した。



『ありがとなぁ、柚乃。やっと逃げれたわ』


『ううん、大丈夫…』


『で、なんの用だったんだ?ほんとは』


『え、あの……』


特に用はなかったのがほんとだけど。

もっと近づく為
なんて、口がさけても言えない。


『あれ、なんか先輩話し方違いません?』


会話を見守ってた美紗が
横から入ってきてそう聞いた。


またまた助かった……。



あ、でも話し方が
ばれちゃう。



『ん、あ、ちょっと訳ありで話し方学校と違うんだ。』


『あ、戻った。もしかして、柚乃の前だけとか?』


『まぁ、そうかもね。君も最初とは話し方違うじゃん』


確かに………
思いっきりタメ語だったし
思いっきり上からだったし



『そりゃ柚乃がす…『美紗!な、なにを!』』



あ、危ない。


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