夢みて何が悪い!
date
私、今この人生生きてきた中で
一番緊張してると思う。
目の前には好きな人。
後ろには
早くしな!って言わんばかりに
背中を押す美紗。
今の心境?
とりあえずそんなの。
この場から逃げ去りたい
に決まってるじゃない!
こんなことになってるのは
言わずともわかる美紗のせい。
美紗によってばれそうになった
あの日から。
一週間。
登校だけしか行動しない私に
苛々が募った美紗は
今日のお昼時。
『あんた、デートの約束しな!わかった?よし。』
『ちょっ。そんないきなり…』
『いきなりじゃない!言ったでしょ?取られるわよ先輩』
そりゃ、そーだけどさー…
お箸を持つ手で
私をビシッと指す美紗を
チラッとみながらボソボソ
反論する。
あぁ、弱い私。