夢みて何が悪い!



『ねぇ、いいの?デート…ぢゃなくて遊ぶの。怒らない?女の人たち』



『は?あいつらがなんで?ていうかデートって言ったんだからデートっぽいことしろって意味に聞こえたんだけど』



ニッコリ笑って答える蓮斗。

やっぱりからかってる。
デートっぽいことって…なに?


なんて、勝手に妄想してしまう私の頭。


だって、漫画とかってね?
こう、手を繋いだり、
ちょっと、ハプニングがおきて
でも最後にはいい感じになって


キ、キスしちゃったりなんかして。



『柚乃?なに想像してんの?顔赤いけど』


『へ?いや、なんでもない!』


『ふーん。なんでもないねー』


ニヤニヤしながら
明らかに分かってる。


見透かされてるみたいで
余計恥ずかしくなる。


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