夢みて何が悪い!
『もー!蓮斗ー!はやくー』
待ってる時間に苛々したのか
女の人たちがこっちに向かって叫ぶ。
少し離れたとこにいる美紗は
その女の人たちを睨み付けてる。
どっちも怖いよ……
『はぁ、いい加減離れて欲しいわ。』
聞こえないくらいの声で
ため息をつく蓮斗。
大変だなーキャラ作りも。
なんて少し同情してしまう。
『柚乃なら苦にならないんだけど』
チラッと私を見て笑いながら
向こうに歩いていく。
へ……?
そ、そんなの。
嬉しい。
『柚乃ー!帰ろ』
『うん!』
ボーっとたちすくしてた私に
手を振って呼ぶ美紗。
帰り道で、日曜日に決まったと話すと
よし。とガッツポーズしながら
アピールしまくんのよ
と耳にタコができるくらいに言われた。
美紗のおかげだけど
美紗は積極的すぎてついていくのに必死だよ。