夢みて何が悪い!
『え、これ私?』
『似合うでしょ?柚乃は童顔だからね、ナチュラルだけど、ちょっと大人っぽくしてみたの』
『すごい…』
ちょっと変えるだけで
こんなにかわるんだ…
可愛いなんて自意識になるから
思いたくないけど
美紗の腕に惚れ惚れする。
『気に入った?』
『うん!すごいね美紗』
『そう?ありがとう』
誉められたのが恥ずかし
かったのか、少し照れた顔をする美紗。
初めてみたかも、照れてる美紗なんて。
『さ、時間でしょ?行ってきな』
笑顔で見送られ
手を降りながら
『キスくらいしなさいよー』
なんて叫ぶもんだから
周りの通りすがりの人たちから
笑われる。
恥ずかしいってば美紗。
私は足早にその場をさり
待ち合わせ場所まで急ぐ。
向かう間。
休みの日に会うんだよね。
とか、
デートなのかな
とか考えて緊張してきてしまった。
それに
この服装に似合わないかなとか
マイナスに考えてしまって
もっとドキドキしてしまう。