夢みて何が悪い!
『柚乃、私すかっとしたよ』
『美紗、私はびっくりしたよー』
誰かを叩いたのなんて初めてだし
周りからはじろじろ見られちゃうし、
自分が一番びっくりしたし。
『まあ柚乃が叩くなんて私もびっくりしたけど』
『私、笑われてたよー』
『でもいいじゃん!あんな男別れて正解だし、笑われてたのはあいつ。』
叩かれたって叩いたのは私だけど
その沢尻君は
周りの状況に気付き
足早に去って行ってしまった。
ざまぁみろだよ、なんて思った反面
やり過ぎたかななんて少し同情。
『ねぇ美紗、私って惚れっぽいのかな』
『なぁに?今さらそんなこと』
うっ…
やっぱそうなんだ
駄目だなぁー
毎回簡単に好きになっちゃう
だからこんなめにあっちゃうんだよねきっと
『柚乃?あんたボーッとしすぎ、次体育だよ?着替えなくていいわけ?』
『え?あ、ごめん急ぐね。』