夢みて何が悪い!


そう。
お化け屋敷の前にいる。


遊園地にきたまではよかったの
だけと、まさかお化け屋敷に
入るとは思わなかった。

嫌だといっても無視。


むしろ楽しんでる。


それに
先々歩き出す蓮斗。


『ふぇー…』


『ひぃっ…』


なんて一人で騒いでる。
でもそんなの関係無しに
ほんとに怖い!


『ハハハ』


それみて笑う蓮斗に
だんだん腹が立ってくる。

からかうのも度が過ぎる!


絶対ゆるさなぃんだから。


『って、きゃーー…なんか、いる!』


終始叫び続けて喉はカラカラ
汗は冷や汗で寒くなるし
蓮斗からは笑われるし


なんかダサいな私。



『そこで座るか』


『うん』


ベンチに腰掛けため息をつく。


『ほれ』


渡されたのは暖かいココア。

『ありがとう』


『いいえ、そんなに怖かったか?』


飲みながら聞く蓮斗を
キッとにらみ返し頷いた。

『はは、ごめんごめん。俺をからかった罰をな』


からかった罰?



まさか、待ち合わせのときの
かっこいいじゃん
ていったあれのこと?


確かにバーカって言われたけど。





< 61 / 119 >

この作品をシェア

pagetop