夢みて何が悪い!
『美紗ーどーしよー』
机にうなだれる私に
わらってる美紗。
笑い事じゃないよー…
『ねぇ、矢原柚乃っている?』
『柚乃、あんたじゃない?』
『え、 』
ドアから聞こえた声に
顔を向ける。
わー……
怖い…。
『げ、ハイエナ共』
隣で怪訝そうな顔をしながら
言う美紗。
『聞こえるよー…』
ていうか、あれ来いってことだよね?
でも、すごく怖いのですが。
『いるじゃん!来て』
『は、はぃ』
周りはなに?
っかんじで見られてるし
恥ずかしいし
怖いし、
私、生きてかえれるかな?
『柚乃!負けちゃだめよ!』
『美紗ー…』
ガッツポーズで見送ってくれるけど、
絶対むりよ。
殴られる?
いじめが始まる?
頭のなかはそんなことばかりで
ただ、先輩達の後をついていく。
『あんたさー』
立ち止まったかと思うと
くるっと振り向いて私を睨み付ける。
うぅ、
怖い目。
『は、はぃ…』
『朝一緒に来てるみたいね、それに、なんか馴れ馴れしくタメ語だし』
『す、すみません』
早くこの場から逃げたいよー…。
『それに、昨日!あんた二人で会ってたわよね!』
え、えぇぇ
なんでバレてるの?
もしかして、蓮斗……?
いや、でも私前に女の人たち怖い
って言ってるし…