夢みて何が悪い!


言わないよね…?

こうなること、わかってるはずだもん。



『な、なんで…』


『き、聞いたのよ!』


『誰に…ですか』


『……蓮斗…そう、蓮斗がいってたのよ!』


嘘……

本当に蓮斗がいったの?


『それに、困ってたわよー?優しくしたら、すぐ、その気になって困るってさー』


優しくしたら?

もしかして、頭のこと?


なでられて、その気になったこと
知ってたのかな…


もしかして、
好きってバレてるの?


『あんたもさ、いい加減遊ばれてること自覚しなさい?あんたみたいなの、本気にするわけないでしょ』


クスクス笑う女の人たち

でも、
そんな笑い声入ってこずに

嘘?
ほんと?


が頭のなかを回って
なにが本当なのか、わからなかった。

蓮斗はそんな人じゃない。

でも、なんで遊んだことバレてるの?


『あぁ、そーだ。頭をなでたこと、あれ、反応おもしろがってただけみたいよ』





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