夢みて何が悪い!
ゆっくり近づく私。
でも気付かない蓮斗。
なんで居るの?
頭で考えても
ママの言ってた通り、聞かなきゃわからない。
蓮斗の前まできた私は
なんて話しかければいいかわからなくて
唾を飲み込んでだんだん早くなる鼓動を
止めるのに必死だった。
『ん……あ、柚乃』
私に気づいた蓮斗は
目があった私にニコッと笑いかけた。
ドキッと高鳴る胸に少し腹が立つ。
まだ好きなんだって実感するから。
『なんで、、居るの』
『え?だって約束してただろ?先いったりしねーよ』
『違う……』
うつむく私を不思議そうに除きこむ。
いまにも泣きそうな私
からかってるの?
なにがしたいの?
頭のなかはハテナだらけで
こんがらがってしまう。