夢みて何が悪い!
『どした?』
不思議そうに笑って言う蓮斗。
なんで笑うの?
『ひどぃよ…』
『なにが?』
ほんとにわからないって表情をして
困惑している。
その表情に
私自身も困惑する。
『柚乃、とりあえず座れ』
頭をクシャッとかきむしって
整理しようと私に向かって言う
頷いた私は抵抗はあったものの
おとなしく隣に座った。
『で、俺今日待ってたの間違ってた?』
『うん、私メールしたよね?…』
『メール……?』
チラッと蓮斗を見ると
苦笑いをして頭を抱える。
なに……
『んー、ごめん。俺携帯壊して修理出してる。代機あるんだけど使い方めんどかったから触ってない……』
『ぇ……あ、そっか』
なんだ、からかってるわけじゃ
なかったんだ。
で、でも
あのことは嫌だもん。
私のこと遊んでたことは
絶対に。
『でもなんでだ?遅刻するつもりで?』
『それは……』