夢みて何が悪い!



『ゆ、ゆ、柚乃…居たのか…よ』


そう言った蓮斗の顔は
徐々に真っ赤になっていき、
その場にしゃがみこんで顔を手で
隠してしまった。


それを見て
なせが冷静になってきた私。

ゆっくり近づいて
しゃがみこむ。



『蓮斗……ありがとう』


『…お、う』


『素、出しちゃったね』


『ん…』


『大丈夫なの?』


『ん…』


『顔…見せてよ』


ずっと隠したまんまの蓮斗。


これぢゃ形勢逆転だねいつもと。


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