夢みて何が悪い!
『あ、嫌ってことじゃなくてさ、でもだからってわけでも…あー…』
頭をくしゃくしゃしだして
訳もわからんてかんじで喋ってる。
『蓮斗、変だよ?』
そんな蓮斗をみて笑ってしまう。
なんか、蓮斗の新しい一面って感じ。
『はー…俺、はずかしんだけど、柚乃のせい』
『え、私?』
『そ、はぁ。で、なんで居るわけ?なんか用だった』
落ち着いたのか
ゆっくり顔をあげて話始める。
『あ、うん。一緒に帰ろーと思って、聞きたいこともあるし』
『そっか、じゃあ帰るか』
その帰り道は
あの“小動物"の意味を聞いたけど、
教えてくれず
そのまま別れて家へと帰った。
でも、そんなことより
きょうはほんとに嬉しかった。
あんなこと、初めて言われたし
守ってくれた。
もっと、蓮斗が愛しくなって
好きになっていく。
でも、蓮斗はどうなのかな。
友達だから?
なんて、期待はしちゃってるけど
こんな不安もあるのが事実。
でも、私はやっぱり
蓮斗が好き。