夢みて何が悪い!



一時間目、
二時間目、お昼までの授業。


私は緊張と不安でいっぱいで

ノートを開いて
シャーペンを持ち、

真っ白なノートとにらめっこ。


体感時間なんて数分じゃないかな。


そんな姿を見て美紗は
面白げに笑ってくるし、
誰のせいなんだよって感じだよ。


もし、
もし振られても
この関係が続くように告白しなきゃ。


ちゃんと、続くかな?


なんて弱気?


だって自信なんてない。


ほんとは逃げ出したい。


でも前に進みなさいって美紗の言葉
ぐさってささった。

美紗の言うとおり
漫画みたいにはうまくいかない。

その現実に、自分から立ち向かわなきゃ。

自分から、掴みにいかなくちゃ
今までの待ってる私じゃきっと駄目。



『じゃあ待ってなさい。』


昼休み。

使われてない教室に取り残された私。


バレたら駄目だからと
電気は消された。

天気も悪いしカーテンしまってるし
なんか薄暗いし、なんかネガティブになりそう。




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