学校青春創造部!!

普通な日々

今日も1日、暇だなぁ。

と、1年1組11番「東田春樹」は思っていた。

高校に入学して最早1ヶ月、彼の周りには彼が想像していたようなキラキラした青春真っ只中な高校生活は、全くもって存在していなかった。

ここは普通科高校なのだが、全種類の高校達と競っても、中の中。部活動は何処も良くも無く悪くも無い。制服だって特別目立つ訳でも無いし、校舎だって至って普通な四階建てだ。

つまり、この学校は、「超普通高校」なのだ。

優秀な大学へ進学出来る訳でも無ければ、部活動で感動的なドラマが生まれる訳でも無い。
そんな普通過ぎる学校こそが、彼の悩みの種であった。


だって、そんなの面白く無いじゃん!!

高校生って言ったら、もう青春ド真ん中な時期だぜ!?

それなのに、この学校には胸のトキメくような恋が出来そうな奴も居なければ、している素振りのある奴すら居ない。

おまけにもう一つの青春イベントであるハズの部活動すら、一応頭は悪くとも普通科高校である為か、本当に力を注いでいる部は、見た所正直一つも無いように思える。

言うまでも無いが、学校行事も平々凡々。ただの学習発表会みたいなモンばっかり。しかもたった一日しか開催されないし。


すいませーん。
ナレーターの仕事奪わないで貰えます?(怒)

ビクッ!?(驚)
す、スイマセン…(恐)


え〜、コホン。

まあそんな感じで、つまり彼は今のこの平凡な日常に少なからずも不満を覚えていたのだ。
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