Un chat du bonheur
嬉しそうに声を上げたレアの目の前のリュックもまた、嬉しそうに。
ぎゅっとレアを抱きしめると、微笑んだ。

「うれしい」

「私も」

まだ膨らんでいないレアのお腹に、リュックはそっと口付けた。
レアはくすぐったい、と言って笑いながら、リュックの頭を優しく撫でた。

「家族が増えるって、嬉しいね。どきどきする」

「うん。本当だね」

レアにとっては、リュックの幸せが幸せ。
リュックにとっては、レアの幸せが幸せ。

二つの幸せが、一つになることが嬉しい。


フェリクスまでが、嬉しそうに二人に身体を摺り寄せてきて、二人はまた嬉しそうに微笑み合った。





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