鬼姫奇伝
私の左右には、お昼寝中の赤ちゃん。
部屋は、和風の様でふすまや障子が。
ちなみに畳が綺麗な緑色。
うん、改めて此処は何処でしょう?
ドタドタ、ドガバキベキドゴーンスッパーン!!
「おいコラ、親父。俺が先だろ」
「なんじゃ、孫を抱っこするのに順番なんぞ関係ないわい。全く心の狭い息子じゃの」
ふすまを勢い良く開けて、部屋に入ってきたのは二人の男。
一人は、銀色の長い髪、紫の着流しを着た、話し方が古風な男。
もう一人は、同じくらい長い黒髪の、藍色の着流しを着た少し若い男。
二人共、睨み合いながら構えています。