Happy christmas with you
* * *
「お疲れ様でしたーっ!素敵なクリスマスをー!」
「26日からどうせまた冬期講習じゃん。」
「そうそう。」
「おいぃ!そんな夢のねぇこと言うなよな!」
クリスマスパーティが一通り終わって、外を見るともう結構暗い。冷え込みもかなりきつそうだ。
「じゃーな、大翔、雨音も。」
「カンナちゃんのサンタさんになりに行くの?」
「んー…まぁそんな感じ。」
「行ってらっしゃい。」
「おー…。」
急ぎ足で教室を後にするユウを名残惜しそうに見つめる女子も数名いたが、当の本人は全く気にも留めていないようだった。
「水無月くん、急いでたけど…カンナちゃん?」
「うん。カンナちゃんのサンタはユウだし、ユウのサンタさんはカンナちゃんだから。」
「なるほど。カンナちゃんの欲しいものはきっと、水無月くんとの時間だもんね。」
「そうそう!さて、俺らも帰ろうか。」
「あ、待って。まだマフラーまいてない…。あ、あれ、あ、ちょっと待ってね。長年マフラーまいてなかったから巻き方が…えっと…。」
「貸して。さっきの巻き方教えるよ。まずこうマフラーを首に回して、でここでぐるんと…で…。」
「ちょっと待てぃ!大翔てめぇ最後の最後に何やってんだよ!」
「何って…マフラー巻いてるだけだけど…。はい、最後にここ通してできあがり。」
「あ…ありがと…。」
「ほら見ろ!雨音さんだって恥ずかしがってんだろ!見てるこっちが恥ずかしいわ!」
「え…紗衣…?」
紗衣の顔が今日見た中で一番赤い。一番最初にマフラーを巻いてあげた時よりもずっと。
「お疲れ様でしたーっ!素敵なクリスマスをー!」
「26日からどうせまた冬期講習じゃん。」
「そうそう。」
「おいぃ!そんな夢のねぇこと言うなよな!」
クリスマスパーティが一通り終わって、外を見るともう結構暗い。冷え込みもかなりきつそうだ。
「じゃーな、大翔、雨音も。」
「カンナちゃんのサンタさんになりに行くの?」
「んー…まぁそんな感じ。」
「行ってらっしゃい。」
「おー…。」
急ぎ足で教室を後にするユウを名残惜しそうに見つめる女子も数名いたが、当の本人は全く気にも留めていないようだった。
「水無月くん、急いでたけど…カンナちゃん?」
「うん。カンナちゃんのサンタはユウだし、ユウのサンタさんはカンナちゃんだから。」
「なるほど。カンナちゃんの欲しいものはきっと、水無月くんとの時間だもんね。」
「そうそう!さて、俺らも帰ろうか。」
「あ、待って。まだマフラーまいてない…。あ、あれ、あ、ちょっと待ってね。長年マフラーまいてなかったから巻き方が…えっと…。」
「貸して。さっきの巻き方教えるよ。まずこうマフラーを首に回して、でここでぐるんと…で…。」
「ちょっと待てぃ!大翔てめぇ最後の最後に何やってんだよ!」
「何って…マフラー巻いてるだけだけど…。はい、最後にここ通してできあがり。」
「あ…ありがと…。」
「ほら見ろ!雨音さんだって恥ずかしがってんだろ!見てるこっちが恥ずかしいわ!」
「え…紗衣…?」
紗衣の顔が今日見た中で一番赤い。一番最初にマフラーを巻いてあげた時よりもずっと。