Happy christmas with you
* * *
「…なんだようるさ…。」
携帯のディスプレイに表示される11:30という無機質な文字。
俺の史上最高に虚しいクリスマスイブも残すところ30分で終わるらしい。やっとだ、ようやく。
それなのに、さっきからやたらにチャイムが鳴る。
誰なんだこんな時間に。つーか今日の俺は不機嫌かつ引きこもりなんだ。誰が来ようと開けないと決めた。つーか夜だぞ。
不意に携帯が光る。ディスプレイに表示されたのは…
「夏海さん!?」
慌てて携帯を耳に押し当てると、優しい声がした。
久しぶりに聞くその声に胸の奥がきゅうっとする。嬉しいのに苦しい。
「な、夏海さん!?」
「…風馬、家にいないの?」
「え…、なんでですか?」
「今、風馬の家に来てて、チャイムも鳴らしてるんだけど出ないから…。どこにいる?」
「い、家にいます…けど。」
「え?」
「い、今開けます!ちょっと待っててください!」
「え、風馬!?」
そこで会話を終え、手近にあった服に着替える。(今の今までジャージで、さすがにジャージ姿でクリスマスには会いたくないってくらいのプライドは残されている)
着替え終えて、階段をこの前のバカのようにドタドタと下る。
そしてガチャンとドアを開けた。
…そこには、会いたくて仕方がなかった大事な人がいる。
「…なんだようるさ…。」
携帯のディスプレイに表示される11:30という無機質な文字。
俺の史上最高に虚しいクリスマスイブも残すところ30分で終わるらしい。やっとだ、ようやく。
それなのに、さっきからやたらにチャイムが鳴る。
誰なんだこんな時間に。つーか今日の俺は不機嫌かつ引きこもりなんだ。誰が来ようと開けないと決めた。つーか夜だぞ。
不意に携帯が光る。ディスプレイに表示されたのは…
「夏海さん!?」
慌てて携帯を耳に押し当てると、優しい声がした。
久しぶりに聞くその声に胸の奥がきゅうっとする。嬉しいのに苦しい。
「な、夏海さん!?」
「…風馬、家にいないの?」
「え…、なんでですか?」
「今、風馬の家に来てて、チャイムも鳴らしてるんだけど出ないから…。どこにいる?」
「い、家にいます…けど。」
「え?」
「い、今開けます!ちょっと待っててください!」
「え、風馬!?」
そこで会話を終え、手近にあった服に着替える。(今の今までジャージで、さすがにジャージ姿でクリスマスには会いたくないってくらいのプライドは残されている)
着替え終えて、階段をこの前のバカのようにドタドタと下る。
そしてガチャンとドアを開けた。
…そこには、会いたくて仕方がなかった大事な人がいる。