Happy christmas with you
「俺も夏海さんも兄弟では上だから、頭は撫でられるもんじゃなくて撫でるもんなんですよね、結構。俺もよく流馬の頭、ポンポンってしますし。
…でも、たまにはいいですね、こういうの。甘え下手同士が甘えるのって。」
「…甘え…下手…か、私。」
「夏海さん、本当に甘え下手ですよ!もっと甘えて下さい!」
「…甘えてると…思うんだけどな、少しは。」
「まぁでも、俺も甘えるの下手っていうか苦手っていうか、どうしても自分がリードしてなきゃって思っちゃうんで…。夏海さんに対しても…。だから空回ったっていうか…。」
「リードしてほしいなんて私、思ってないよ?」
「え…。」
「あ、いや別に風馬が頼りないからとかそういうことじゃなくて。
私が全面的に風馬に甘えるとか、逆に風馬が甘えるとかそういう関係よりも、私は…必要な時に甘えたり、頼ったりできて、それは逆も同じっていう関係が理想かなって…思うんだけど。」
「…正論です。じゃあ今は、どういう時ですか?」
「え、どういう時って何?」
「俺、甘えていい時間ですか?」
「え…あ、う、うん!私がたくさん待たせたわけだし、風馬、甘えてよし!どんと甘えて!」
「じゃあ…お言葉に甘えて。」
「え…。」
夏海さんの顎に右手をかけ、左手はその頬に添えて。
何の躊躇いもなくその唇に唇を重ねる。
瞳を開けてそっと手を離すと、夏海さんはどうやら目を閉じてなかったらしいことが分かる。
「な…なんでそうなるのよ!」
「え、だってどんと甘えてって。」
「甘えるってこういうことじゃないでしょ!」
「えー俺的にはこういうことですって。」
「うー…分かんないよ!甘えるって何!?」
「だから、したいことさせてくれる的な…。」
「絶対違う!それだけは絶対違う!」
夏海さんがあまりに必死に反論する姿が可愛くて、思わず頬が緩んだ。
…でも、たまにはいいですね、こういうの。甘え下手同士が甘えるのって。」
「…甘え…下手…か、私。」
「夏海さん、本当に甘え下手ですよ!もっと甘えて下さい!」
「…甘えてると…思うんだけどな、少しは。」
「まぁでも、俺も甘えるの下手っていうか苦手っていうか、どうしても自分がリードしてなきゃって思っちゃうんで…。夏海さんに対しても…。だから空回ったっていうか…。」
「リードしてほしいなんて私、思ってないよ?」
「え…。」
「あ、いや別に風馬が頼りないからとかそういうことじゃなくて。
私が全面的に風馬に甘えるとか、逆に風馬が甘えるとかそういう関係よりも、私は…必要な時に甘えたり、頼ったりできて、それは逆も同じっていう関係が理想かなって…思うんだけど。」
「…正論です。じゃあ今は、どういう時ですか?」
「え、どういう時って何?」
「俺、甘えていい時間ですか?」
「え…あ、う、うん!私がたくさん待たせたわけだし、風馬、甘えてよし!どんと甘えて!」
「じゃあ…お言葉に甘えて。」
「え…。」
夏海さんの顎に右手をかけ、左手はその頬に添えて。
何の躊躇いもなくその唇に唇を重ねる。
瞳を開けてそっと手を離すと、夏海さんはどうやら目を閉じてなかったらしいことが分かる。
「な…なんでそうなるのよ!」
「え、だってどんと甘えてって。」
「甘えるってこういうことじゃないでしょ!」
「えー俺的にはこういうことですって。」
「うー…分かんないよ!甘えるって何!?」
「だから、したいことさせてくれる的な…。」
「絶対違う!それだけは絶対違う!」
夏海さんがあまりに必死に反論する姿が可愛くて、思わず頬が緩んだ。