幼なじみと付き合った場合。
「はぁ……」



「26……」



「だーから、いちいち数えんなって!

今回は……俺だって許すつもりねーから。今朝だって無視して先に家出たしな……」









「っつーか、彩花ちゃんも先に出るつもりだったかもな」



「そうだとしても……俺はしばらく彩花とは話さないことに決めたから……」



「そう言ってまたすぐに彩花ちゃんにベタベタするんだろ?」



「今回は……絶対にしない。なんかさー……自分に自信なくなった。

彩花は、俺が付き合おうって言ったから、ただ従ってただけなのかも」




「……まぁ、それはあるかもなー。まず彩花ちゃんは、恋愛経験なさすぎだって。

伊織にコクられて、ただ舞い上がってただけかもなー……で、そこに朝野のアプローチが加わり、ただただ浮かれるバカな女……」



「おい…だからお前、言いすぎだって。それ以上言ったら…」



「ハイハイ、俺まだ死にたくねーから。黙っときます」



上月はニヤニヤ笑うと、そのままゴロンとベンチに横たわった。



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