幼なじみと付き合った場合。

頭の悪い女*伊織side

～伊織side～



突然、彩花から電話がかかってきたかと思えば…。


「伊織…あたしと、別れて？」


だと…。


昨日のことに対して詫びを入れる電話かと思いきや、真逆の言葉だった。






やっぱり朝野の方がいいってことか？


俺が、突き放すような態度をとったからか？


昨日、彩花に無理に決断を迫るようなことしたから…？


今朝学校でケンカしたからか…？


理由なんて、あげればきりがない。







「…なんだよ、俺らなんか…最初から、付き合ってない感じだろ。

お前さー、俺に一度だって彼女らしいことしてくれたこと、あった？」


強がってみる。


「な…なに、その言い方！あたしだって、努力はしたもん」


「努力？俺に弁当作ってくれたり、甘えてきたり、そーいうの全然なかったくせに、よく言うよ…」



「そっ…それは、気持ちがついてこなかったから…」