幼なじみと付き合った場合。
「具合はどう?もう少し休んでいく?

一応部屋は208に用意したらしいから、案内するけど」


保健の先生にそう言われたものの、せっかくのチャンスを棒に振るわけにはいかない。


「俺の部屋まで、連れてって」


彩花に向かって言うと、不服そうに少し口を尖らせてる。



「えー…あたしが?」


「なんだよ…部屋、近いんじゃねーの?」


そこで先生が入ってきた。


「男子と女子は、右手と左手に別れてるから…それに、越野さんは今日反省させられたし、もう懲り懲りよね」


「反省って…?」


懲り懲りって、なにが?


首を傾げる俺を置いて、彩花は先に部屋を出た。








…なんなんだ?


「今日の8時頃…越野さんの部屋に、上月くんが一人で入ってて…、それで他の先生に見つかってね。

男女の部屋の行き来を禁止してるのもあって、ずっと階段前で正座させられてたのよ」


「…マジっすか」


…なんだ、それ。


上月が…彩花の部屋に!?




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