幼なじみと付き合った場合。
俺はすぐに部屋を出ると、彩花を追いかける。


追いついた途端に、彩花の肩を強くひく。


「今先生から話は聞いた。上月と…?なんで」


「違うから…そんなんじゃないよ」


「そんなんじゃないって…だったらなんで、上月がお前の部屋に?」


「それは……」


なにかをのみこむようにして、彩花は俺から顔を背ける。








今日、上月はメールで、彩花を狙ってるのは朝野だけじゃないっつってたよな。


それって、もしかして…


上月、お前自身のことだった!?



そういや、アイツの彩花への酷評は前からハンパなかった。


それって、愛情の裏返しだった?



そうか…俺のライバルは、アイツだったのか…。


「上月に…なんか、された?アイツ、あー見えて手ぇ早いからな」


俺の言葉を聞いて、彩花はウンザリしたような顔を見せる。





< 1,110 / 1,432 >

この作品をシェア

pagetop